4月9日、18時55分。
パリ生活も、残り5日間になりました。
3泊4日のモン・サン・ミッシェルの旅を終え、昨日の夜に
パリの宿へ戻りました。
モン・サン・ミッシェルもすばらしかったけれど、生活という点
ではパリに戻って気持ちが落ち着きました。
空気が汚れていてごみごみしているけれど、慣れてくると
そこが居心地が多少よくなってくるので不思議です。
(モン・サン・ミッシェルの旅行は、かなり濃厚だったので
また後日アップします。。っ)
今日はルーブル美術館に併設している、3つの小さな博物館を
見てきました。モード・テキスタイル博物館、装飾博物館、
広告博物館です。共通券で8ユーロ。
ルーブル美術館の地下にある大きなフードコートで昼食を
とってから入りました。
私がパリの美術館や博物館の中で特に楽しみにしていたものの
一つは、「パリ・モード博物館」です。
ここは18世紀からのファッションが一同にならべられて、
ディオールやシャネルなど、年代物も見れるとか。
すごくすごく楽しみにしていたのですが、行ってみたら
クローズ。。。。汗
しかも、3年くらい閉まっているそうです。
夫が楽しみにしていた人類博物館も3年はクローズしているとの
ことで断念!
そりゃたくさんの美術館や博物館があるけれど、改装工事のために
数年間クローズしているところもけっこうあるのがパリです。
(もっと早く工事をすませてオープンすればいいのに!)
その代わり、数年間クローズしていたところがやっとオープン!
というニュースもあるので、ガイドブックは必見です。
ちなみに今年は、ベルサイユ宮殿の中にある、マリー・アントワネット
が愛したお家がやっと改装工事を終えてオープンするそうで、
それはちょっとしたニュースになっています。
そこは豪華!というのではなくて、小ぶりで、田園をイメージした
田舎っぽい、愛らしい建物だそうです。ガイドブックには、
「彼女の田園趣味がうかがえるでしょう」とありました。
マリー・アントワネットは、宮殿のかしこまったしきたりを
嫌って、よくそのお家で近しい友達や家族とのんびりした時間を
過ごしたそうです。
「パンがなければお菓子を食べれば?」という言葉は有名ですが、
その言葉はマリー・アントワネットではなく、別の人間の言葉、
というのが今は定説だそうです。(そうなんだァ!)
それに大飢饉の時には多額の寄付をしたとか、、
マリー・アントワネットの話はいろいろですが、
私はけっこう興味があります。
もうすぐ、ベルサイユ宮殿へ行くので、「どんな人だったんだろう~」と
想像しながら見て回るのが楽しみです。
ちなみに、その田舎風のお家は、マリー・アントワネットのご主人、ルイ16世
のおじいさまにあたる太陽王ルイ14世が、愛人を住まわせるためにプレゼント
したそうです。その家を、ルイ16世のときに、改装してマリー・アントワネット
にプレゼントし、実はマリー・アントワネットも自分の愛人と会うときに
使ったそうです。
すごい話だっ!汗
マリー・アントワネットと言えば、フランス革命の時にベルサイユ宮殿に
押し入った暴徒たちにルイ16世とパリへ連れ戻されてしまいます。
(ベルサイユ宮殿は、パリに嫌気がさしたルイ14世が、そこから20キロ近く
離れたところへ、贅を尽くして作らせたものでものすごい敷地面積だそうです。
工事期間は、毎日、その敷地に3万人の労働者、6千頭の馬が絶えず働かされて
いたそうです。。。すごいですね。。汗)
そして、38歳(37歳かも)でギロチンで処刑されてしまうわけですが、
それまでの間、パリのコンシェルジェリーという建物(昔は要塞だったののですが
フランス革命の時は牢獄として使われていました)に閉じ込められて
最後の時を過ごしていました。
そのコンシェルジェリーは、なんとセーヌ川沿いにある、すごく素敵なお城
のような建物でした。(パリに来た当初、知らなくてはしゃぎながら
写真を撮っていた私。。汗)
中が博物館になっているので、先日見てきました。
マリー・アントワネットの部屋は、もちろん他の人が入る牢屋よりは
広くてベッドもテーブルもあるのですが、ものすごく重々しい、暗い
雰囲気。ベッドと言ってもボロボロの木でできた、とても粗末なもので、
常に二人の監視員に監視されている、そして背を向けて座っている
マリー・アントワネットの蝋人形で再現されていました。
部屋の違う方向からも鉄の小窓扉を開けて覗けるようになっていて、
いかにも牢屋という感じ。。
そこではロベスピエールらも、処刑までの日々を過ごしたそうで、
肖像画なども飾られていました。
私は子供の頃、ベルサイユのバラ(姉の影響で)が好きでテレビで
見たり、漫画を読んだりしていたのですが、もう記憶がうすくなって
きたので、
パリへ来るちょっと前に、図書館から児童向けの歴史漫画を
借りてたくさん読んでおいたので、けっこう実感をもって
見ることができました。。(また漫画っ!^^;)
死刑囚には、最後の晩はごちそうがふるまわれたとか。
そして、かわいらしい小さな中庭があるのですが、そこに12人乗りの
馬車がきて、順番に、12人ずつ乗せられて処刑場へ(たしかコンコルド広場)
連れて行かれたのです。
主要人物が馬車で運ばれるシーンは、処刑場までの道がどっと民衆の
海になるようで、そんな古い絵も展示されていました。
なんか、、いっきに事を運ばず、段階を踏んでやるんですね、フランスは。。
それにしても処刑って、、、
他に方法なかったんですかね。。--;
フランスの歴史、そんなことばっかりで恐ろしすぎますっ。。汗
コンシェルジェリーを出た後、歩き出したらすぐ雨が降ってきました。
あわてて橋を渡って反対岸のカフェに駆け込んで
お茶をしました。
雨はどんどん強くなり、横殴りの雨に。。。汗
コーヒーを飲みながら向かい側の岸に見えるコンシェルジェリーを
眺めると、どこか前より暗く悲しく見えます。
そっかァ。。この素敵な建物がねぇ。。
でも、やはりコンシェルジェリーは美しい建物で、
別の日に(今日です!)セーヌ沿いで素敵な絵を描くおじさんに
出会い(セーヌ川沿いをよく描く画家さんみたいです)、
コンシェルジェリーも交えたセーヌの景色の絵を買いました。
すごく素敵な絵で、とても満足です。^^
話はそれましたが、パリ・モード博物館で衣装、洋服の移り変わりを
見ることができなかったので、
今日はルーブル美術館に併設している、3つの小さな博物館を
見てきました。モード・テキスタイル博物館、装飾博物館、
広告博物館です。(コピペしちゃったっ)
洋服は1970年代からのものだけだったので、ちょっと見ごたえが足りなかった
のですが、各展示ブースには当時のパリコレの映像が流れていたので
すごく楽しめました☆
特に見ごたえがあったのがアンティークジュエリー。
一部屋だけなのに、長居しちゃいました。
それにしても、パリ・モード博物館なら衣装、洋服が何万点も
展示、ということなので、数年後にまた出直したい気分です。。
今日のは少なかった。。--
コンシェルジェリーの隣にある、サントシャペル教会の有名な
ステンドグラス。↓




コンシェルジェリーから運ばれる様子・・

こじんまりした中庭。。。↓



閉館していたパリ・モード博物館↓
